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【推しの子】1期OP YOASOBI 「アイドル」
“完璧なアイドル”として愛され続けた少女・アイ。
その輝きの裏には、誰にも見せられない真実があった。
YOASOBI「アイドル」は、ただ明るくキャッチーなOP曲ではありません。
原作者・赤坂アカが書き下ろした短編小説『45510』をもとに制作され、
「他から見た偶像子されたのアイ」と「ひとりの少女としてのアイ」という
二つの視点が交錯する物語音楽です。
この記事では、制作背景、歌詞の構造、アニメ本編とのリンクを踏まえながら、
「アイドル」の歌詞に込められた意味をわかりやすく解説します。
You Tubeチャンネル Ayase/YOASOBI より引用
無敵の笑顔で荒らすメディア
知りたいその秘密ミステリアス
抜けてるとこさえ彼女のエリア
完璧で嘘つきな君は
天才的なアイドル様
今日何食べた?
好きな本は?
遊びに行くならどこに行くの?
何も食べてない
それは内緒
何を聞かれても
のらりくらり
そう淡々と
だけど燦々と
見えそうで見えない秘密は蜜の味
あれもないないない
これもないないない
好きなタイプは?
相手は?
さあ答えて
「誰かを好きになることなんて
私分からなくてさ」
嘘か本当か知り得ない
そんな言葉に
また一人堕ちる
また好きにさせる
誰もが目を奪われていく
君は完璧で究極のアイドル
金輪際現れない
一番星の生まれ変わり
その笑顔で
愛してるで
誰も彼も虜にしていく
その瞳が
その言葉が
嘘でもそれは
完全なアイ
はいはいあの子は特別です
我々は端からおまけです
お星様の引き立て役Bです
全てがあの子のお陰な訳ない
しゃらくさい
妬み嫉妬なんてない訳がない
これはネタじゃない
からこそ許せない
完璧じゃない君じゃ許せない
自分を許せない
誰よりも強い君以外は認めない
誰もが信じ崇めてる
まさに最強で無敵のアイドル
弱点なんて見当たらない
一番星を宿している
弱いとこなんて見せちゃ
ダメダメ
知りたくないとこは見せずに
唯一無二じゃなくちゃ
イヤイヤ
それこそ本物のアイ
得意の笑顔で沸かすメディア
隠しきるこの秘密だけは
愛してるって嘘で積むキャリア
これこそ私なりの愛だ
流れる汗も綺麗なアクア
ルビーを隠したこの瞼
歌い踊り舞う私はマリア
そう嘘はとびきりの愛だ
誰かに愛されたことも
誰かのこと愛したこともない
そんな私の嘘がいつか本当になること
信じてる
いつかきっと全部手に入れる
私はそう欲張りなアイドル
等身大でみんなのこと
ちゃんと愛したいから
今日も嘘をつくの
この言葉が
いつか本当になる日を願って
それでもまだ
君と君にだけは言えずにいたけど
やっと言えた
これは絶対嘘じゃない 愛してる
YOASOBI「アイドル」はどんな曲?【推しの子OP】
YOASOBI「アイドル」は、漫画『【推しの子】』のスピンオフ小説『45510』をもとに誕生した楽曲。
Ayaseは原作のファンで、タイアップ決定前からすでにデモを制作していたという話もあります。
この曲は、
・アイとはどんな存在なのか
・彼女の人生をどう音楽で描くか
を徹底的に考えたうえで構築されており、作品世界と深くリンクしています。
歌詞構造:複数の視点が交錯する物語
YOASOBIの「アイドル」は“アイを讃える応援歌”のように聴こえますが、
実は 視点が複数存在する構造 になっています。
● ① 前半:第三者視点
・「天才的なアイドル様」
・「誰もが目を奪われていく君は完璧で究極のアイドル」
などの表現は、
ファンや世間が抱く“偶像化されたアイ”の姿です。
これはアイ自身の言葉ではなく、
外側の視点から見たアイを描いています。
● ② 後半:アイ自身の視点がにじむ
曲が進むにつれて、アイ自身の感情と思われる言葉が混ざり始めます。
・「そう嘘はとびきりの愛だ」
・「誰かに愛されたことも誰かのこと愛したこともない」
このあたりは、“アイドルとしての言葉”と“少女としての本音”の境界が曖昧になり、
多層的なキャラクター描写 が行われています。
視点の交錯こそ、この楽曲が“物語”として成立している最大の理由です。
歌詞が描くテーマ:嘘・愛・本当の自分
幼少期、施設で親の愛を知らずに育ったアイ。
アイドルになってからの「愛してる」は、ファンに向けた“職業的な愛”であり、
本心とは別の“嘘の愛情表現”でもあります。
しかし、彼女が本当に求めていたのは、
「本当の愛を知りたい」という純粋な願い でした。
明るく華やかな曲調の裏に、
YOASOBI特有の“痛みを隠した切なさ”が流れているのはそのためです。
アニメ第1話とのリンク:真実を知る瞬間
『推しの子』第1話のクライマックスで、アイは初めて
「愛してる」と本心から言葉を発します。
このシーンを踏まえて改めて曲を聴くと、
最後の「ああやっと言えたこれは絶対嘘じゃない 愛してる」には、
まったく違う重みが生まれます。
それは、
アイとしての言葉ではなく、
母としての本音だったことを視聴者が知るからです。
このリンクによって、歌詞全体が物語の核心へと深く繋がります。
YOASOBIがすごい理由:物語を音楽にする力
Ayaseはインタビューで
「アイをどう“音”として表現するかを意識した」
と語っています。
・高速テンポ
・細かい言葉数
・転調の多さ
・ポップ×痛みのギャップ
これらはすべて、
複雑な人生を生きた少女を音楽で描写するための手法 です。
YOASOBIが“物語を音楽にする”というテーマを
最も強く体現した曲の一つと言えるでしょう。
■ まとめ|「アイドル」はアイの生きた証
YOASOBI「アイドル」は、アイという少女の
“嘘・孤独・愛・本音” を音楽として描いた物語作品です。
偶像としての笑顔の裏に隠された想い。
そして、最後にようやく知った“本物の愛”。
明るくキャッチーなメロディと切ないテーマのコントラストが、
聴くたびに新しい感情を呼び起こします。
『推しの子』が心に残っている人なら、
「アイドル」はただのOPではなく、
アイそのものを表す象徴的な楽曲 に聴こえるはずです。
